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その時、時計が動いた

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【全編感想】仮面ライダー龍騎について

ご無沙汰です。
今年の4月頭くらいに携帯を買い替えたのですが、その時にdocomoのオプション契約でd-TVのターミナルを購入しました。
d-TVというのは月額500円でdocomoから配信されているドラマ等が見放題の動画配信サイトです。このサイト、便利なことに動画をスマホのアプリ内にDLしてどこでも動画が楽しめるのですが、ここでたまに仮面ライダーの全編配信がやってたりするんですね。しかも50話まるまる。昔の映画とかも結構配信されてます。
んで、平成ライダーは一挙再配信が暫く続いたりしているので私のようなライダー好きとしては使わない手はない…!ということで、この機会を利用して仮面ライダー龍騎を一気見してきました。
毎日会社の昼休みを利用して1話ずつ、ということで2か月くらいかかったんですが、先日ようやっと見終わりました。いやぁ、ハラハラが止まらない。
ということで追記から感想です。一応全編視聴の前提で書きますので、本編劇場版ともにネタバレ注意です。




当時龍騎は”仮面ライダー同士のバトロワ”としてだいぶ話題になっていただけに、全編通してハラハラが止まらなかったというのはもちろんですが、総じて登場人物が全員欲望まみれっていうのが本当見ていて(ちょっと言い方変ですが)痛快でした。

最後に残ったライダーが自分の願いをかなえることができることを条件に、命がけの死闘を繰り広げる、その大筋通ったものかと思うのですが、ここで出てくる登場人物、意外と願いらしい願いを持ってライダーになった人があんまりいないんですよね。大体、神崎史郎の気まぐれで巻き込まれているというか。

・木戸真司→巻き込まれたタイプ(からのライダー同士の戦いを止める)
・秋山蓮→眠り通しの恋人を救いたい
・須藤雅史→朝倉を逮捕したい(だったっけ)
・手塚海之→ライダーになるはずだった友人の代わり
・芝浦淳→ゲーム感覚
・北岡修一→永遠の命を手に入れる
・朝倉猛→ただ戦いたいだけ
・東条悟→英雄になりたい(?)
・佐野満→いい生活がしたい
・神崎士郎→優衣の命を守りたい

(まどマギ脚本家の虚淵さんが龍騎がめっちゃ好きって話がまことしやかに囁かれていましたが改めてみると登場人物の戦う理由が龍騎とまどマギで似ているところもあるような)

いやぁ、こうして並べてみると一番主人公っぽい願いを持ってるのって実は蓮なんじゃないだろうか。ほかの他人を蹴落としても恋人を救いたいとかそれなんてRPGの主人公。(※ただし赤の他人には基本冷たい。塩対応)
放送当時は自分たしか当時7~8才くらいだったのでひたすら真司がギャグ担当、蓮がシリアス担当でなんか面白い掛け合いやってるくらいの認識だったのですが、改めて見てみると真司結構シリアスも多かったんですね。
あと全編通して個人的に一番気になったのが東条君。何か香川先生をやっちゃってからというもの危なげな雰囲気をまとって”自分の大切な人を手にかける事=強くなること”だと思い込んでしまっているのが大変新鮮だった。インベラーを手にかけたときはあまりに鮮やかに裏切りを働くから君やるね!って感じでした。真司も言ってたけど「朝倉の方がまだわかりやすい」。ほんまそれな。
東条はこういう今でいうところの「コミュ障」、昔でいうところの「キレる10代」タイプで、2000年初期ではあんまりエンターテイメントとしての場に出てこなかったんじゃないかと思います。何てったって心情が難しすぎて使いどころが難しい。それこそバトルものじゃないと表に出てこられないタイプだし、バトルものにしたって小心ものだと戦う殺人鬼というよりも逃げる臆病者として描かれることのほうが多いと思うんです。彼の存在そのものが、2000年代初期の暗部を象徴しているかのようですね。同じ感覚でいうと、ゲームに美を見出してる芝浦なんかも同様。そういうこの時代特有の人間を物語のトリックスターとして本作に取り入れたのは本当面白いと思う。まあ日曜朝8時の少年向け番組でそれやるのも色々と方向性が違うといわれて否めないところではありますが。普通にドラマとして見る分にはすごい面白いよね龍騎。東条悟の行動原理最高に闇。あと佐野満超リア充ゆえにめっちゃかわいそう。

ただ、本編の話の結末は正直自分の読解力がないのかぶっちゃけよくわからなかった
ループものであるのはわかるとして、最後勝利したライダーが願いを叶えられるっていうのは結局本当だったのか嘘だったのか、そこがよくわからない。
ライダーの戦いは、劇場版で「20才の誕生日に優衣が消えるのを防ぐために、最も強い新しい命を選ぶためにはじめられたもの」って説明されてたけど、もし願いを叶えられるって件が嘘なら最後蓮が勝利したときに恵里が目覚めたような描写があったけどあれは何だったんだって話になるし、逆に本当だったとしたら恵里が目覚める前に蓮は優衣への生贄となるんじゃないか?
オーディンを倒した蓮が「これが新しい命…」と呟いていたところからすると、新しい命というのは「勝ち残ったライダーから生まれるもの」じゃなくて「勝ち残ったライダーがオーディンを倒した時に(オーディンから)生まれるもの」に見えるんだけどそれこそ上の説明に合ってない気がしているんだよなぁ。じゃあ最初からオーディンをバシバシ倒せばいいのでは?と思う。これどう解釈したらいいんだろう。
あと蓮が願いを叶えたと思われる結末のあとにいきなり時間が巻き戻ってライダーとなった全員が真司とすれ違っている描写があったけどあれもどう本編とかかわりがあるのか不明だった。一度蓮が勝利した後、優衣の復活ができないと知った神崎士郎が時間をライダー同士の戦いが始まるずっと以前――優衣と神崎士郎の幼少期に戻して優衣が鏡の向こう側に行ったという事実ごと消したってことになったのかな。そもそも優衣が消える原因を潰せばライダーもミラーモンスターも特に必要ないものになるし、あのあとの描写は神崎士郎がそれをなした数年後の話ということでよいのだろうか。
(そうすると眠り通しの恵里が蓮の活躍によって救われたってくだりもなくなると思うんだけどそこはいいのか、突っ込んではいけないのか)

ところで上記に記載のとおり並行して劇場版のエピソードファイナルも見ました。タイミングとしては東条悟があぼーんする直前くらい。てかあれ確か公開8月くらいでしたよね…?ライダーの終わりの時期が当時2月だったからもう中ごろであんなにプロット決まってたんですかね。だとしたら構成担当はかなり頑張ったんじゃないだろうか、そして本編中盤であれをまとめた井上さんの全盛期の筆力を思い知った。(真顔)最後の最後に決着がつかない真司VS蓮の戦いを持ってきて爽やかに終わるの最高に映画でしかできない幕引きだった。かっこよい。
それにしても本編だけだと神崎優衣が鏡の中に行ったくだりもないし、鏡の中での優衣同士の対話もないから神崎兄妹とライダーの戦いの関係性ちゃんと理解するの難易度高くないか。ていうかほぼ無理じゃないか。あと世界の終末のように脱皮して人を襲う増殖モンスターは結局何だったんだ。神崎士郎が優衣の誕生日に世界終了でも願った結果なの?タイムリミットって自分で仕組んだモンスター爆弾のことなの?謎が謎を呼んでるぜ。
劇場版キャラに関しては桐島さん思ったよりイケイケ系でビビった。女性ライダーとして抜擢されたあたりそういう性格にしたってことかしら。ファムの必殺技結構キレイで好き。
リュウガは「仮面ライダー恒例のドッペルゲンガーだよ」くらいの認識。
ところでもう一人ベルデって仮面ライダーがいた気がするんだけどあれが出てきたのってスペシャルだけなん…?本編では出てこないん…?リュウガはいたのに…?まじで?カメレオンだから知らない間にどこかに隠れてたん…?全体としてはそんな感じです。


ちなみにd-TV配信で000も見終わっているのでいずれ感想書ければ書きたいなぁ。それが終わったらたぶん次は555かな。(35話まで鑑賞済み並感)

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