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その時、時計が動いた

日記帳・感想など

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【ネタばれ有】劇場版『寄生獣』感想

アニメで紹介されてた3Dの演出がどうしても気になって見に行ってきました、劇場版『寄生獣』。
初めに言っておくと、個人的には面白かったと思います。
最近のCGヤベェ…役者さんの演技ぱねぇと終始興奮状態。
特に仲間側の演出が、人間離れしててぞくぞくしました。笑ってるのに目が笑ってなかったり、目の動き方がおかしかったり、全然表情作らなかったりしてて凄い。
何より頭割れるところとか本当に顔が割けるんですよ。体がぶった切られても、四肢が断裂しても全然規制なかったから逆に心配になるレベル。血もドバドバ出てたしね…ミギーなんかもうねうね動いてて面白いし、画面見に行くだけでも十分価値ある映画でした。
キャストについては、アニメ版平野綾の無性ミギーも良い感じの声でしたが、阿部サダオの男ミギーもなかなかコミカルで可愛いかったです。こっちの方が若干ミギーがデフォルメ的な印象でした。
全体的には生活感が溢れてリアリティが増してた分だけ怖かったですね。新一のお母さんなんかは原作・アニメだといかにも「イイお母さん」っぽかったんですがこっちは何か「どこにでもいそうな苦労人のお母さん」って感じ…それがさらにリアリティあってよかったです。
物語に着いては、以下に書いておきます。ネタばれ有ですのでご注意ください。追記からどうぞ。




今回の映画、原作やらアニメやらと違う部分が結構ありました。おそらく時間的な制約のためでしょうね。今回は実は前編なので全部で漫画五冊分くらいの内容なのですが、一冊当たりが分厚い『寄生獣』五冊を二時間でまとめるのは相当難があったはず。多分アニメや原作と同じ話をそのままやっても面白くないっていう意図もあるかもしれませんが…

私が記憶している限りでまとめると、原作と劇場版の違いは以下の通り。

・新一の父親が最初から死亡しており、家族構成が母のみとなっている。
・ミギーと体育会系の部活を見て回るシーンがある。そこでミギーは格闘技法を学ぶ。
・新一、聡美が美術部に所属している。
・最初に新一たちが戦うのが人を食って擬態していたラーメン屋の店主に変更。
・田宮良子の担当科目が数学から科学になっている。
・田宮良子が仲間を紹介するシーンで、Aと島田が同時に紹介される。この時、Aの職業は警察官とされる。場所も水族館になる。
・新一の母親を殺して擬態するのがAに代わり、母親が殺害されるのも旅行先ではなく買い物からの帰宅途中の魚市場となる。
・『食堂』がガラス張りのスタイリッシュな建物になってる(原作では確か廃屋だったはず…)
・Aが学校に攻めてくるシーンはなくなり、代わりに島田が美術部を襲撃する形となる。

他にも加奈がいないとか、新一が不良に絡まれるシーンがないとか挙げ出したらキリがないでしょうが大きな部分ではこのくらい。
それにしても初っ端から父親がいない設定なのには一番びっくりしましたね。原作で母親が殺害されるのが旅行先でたまたま出会った『仲間』にだったので父親不在の状況でどういう話に持って行くんだろう?と思っていたらまさかの殺害する側も変わっていたという状況。そもそもAが学校に乗り込んでくるシーンもないので、母親を殺害して擬態した犯人をAにしてしまって、宇田の存在とかもすっ飛ばすという構成でした。
この時に一番大きいな、と思ったのは母親に擬態した犯人を劇場版では新一自ら手を掛けたという点。
原作で「君がやっちゃいけない気がする」と宇田が留めを刺したのと違い、新一が母親の擬態に留めを刺したことでこの時点で新一が人間の心を失いかけてる、というのが極めて明確に表現されていると感じました。実際この後から明らかに新一の表情が沈んだものになります。そこでもう映画は終わって次への結びに移ってしまうのですが。。
しかしこれだけ変更点を加えても、2時間飽きずに、しかも違和感なく見られるのがこの映画の凄いところだと思います。原作を十年くらい前に見て内容を全然覚えていないと言っていた叔父と一緒に見に行きましたが、見終わってこれだけの変更点があるんだよと説明したら結構驚いていました。そして「この手の映画は画面にばかり力を入れて物語の方が疎かになりがちだけれども、そんなこともなくずっと見ていられたので面白かった」とも。舞台設定やら意味深な発言やら、原作が面白いだけに見ている人を引き付ける要素が多いのももちろんですが、その魅力を殺さず再構成できてるこの映画、漫画原作・実写映画が増えている最近でもなかなか珍しいのではないでしょうか。元々シリアスな話であるだけに実写に向いてそうであるのも大きな理由の一つでしょうけれども。
4月に続編が公開されるそうなのでまた叔父を連れて見に行こうと思います。前編見たあとに予告編が流れて未だ興奮冷めやらぬ!という感じです。おそらくその時までにアニメは終わってると思うので、またいろいろな相違点が見つかることでしょう。どう締めくくるのか、今から楽しみですね。

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