アニメの感想書くの何年ぶりかしら。
そんなこんなで見て来ましたまどマギの新作映画！
ネタばれなので追記から。
いろいろ気になる所はあったけど濃厚ないつも通りほむまどだった、というのが第一の感想でした。
事前にツイッターでは「見た後に凹むよ」みたいな画像がちょいちょい流れてましたがあれはいわゆるメリーバッドエンドという奴なのではないかなと。確かにほむらは魔女になった挙句魔女すら超越した存在になり果ててしまったけれども結局幸せになれたんじゃないかと思って最後まで見てました。
今回はアバンから背景がとても綺麗でした。上空から見下ろす夜景とかね。
ＯＰは見てて最後の方でほむらが荒れ果てた世界にぽつんと座っているのを見ていきなり不安にさせられました。しかし最初の方は
概ねプリキュアみたいな共闘＆日常の明るい展開。
見たかった魔法少女たちの活躍がここに！本編で描けなかったであろう変身シーンがっつり見れたのは嬉しかったんだけど変身途中で魔女っぽいのが時々現れたのには何か暗示させられたような印象。改めて思うとあれ全部ほむらの中だったからかな。街全体が魔女と共生しているかのような、不思議な背景やら人物やらがほの暗さを引き立てますね。
魔女と言えば今回一際存在感を放っていたのが
偽シャルロッテベベですね。
まさかのマミさんのマスコット化ｗｗ容姿がほぼシャルロッテだったんで何かしでかすのかなと思ってたんですが実際にはただのマスコットで終わってしまった。つか新キャラの渚出番少なッ！エヴァのマリの方がまだ台詞あったんじゃないかと思うくらいの登場回数しかなかった。
ネットを徘徊してて渚がシャルロッテの魔法少女時代の姿っていうのだけネタばれくらってたんで
「マジで！？マミさんとシャルが魔法少女姿のままバトるとかいう熱い戦いが見られるの！？」とか思ってただけにちょっと肩すかしくらった気分。まあ本題はマミシャルじゃないし仕方ないよね、うん。しかし一度ほむらが尋ねていたがあの世界のマミさんは一体ベベとどこで知り合ったのか。マミさんちゃんと答えてくれなかったorz
そういえば
杏さやがいちゃつきまくってて何だこいつらってなりました。「
あんたを置いて言っちゃってごめんね」みたいなことをさやかが言ってたのには胸熱でしたが。かわいいかわいい。
で、いきなり杏子を呼び出して「何だかこの世界違うような気がする」とほむららしい文言で杏子と調査を開始。結果、見滝原から出られないことがわかり、魔女の仕業を疑うほむら。で、真っ先にベベを確保。
このあとのマミさんＶＳほむらの戦闘かっこよすぎて目を見張りました。マミさんどうやって時間を止める術を潜り抜けて来たのか気になったけどな！今回のほむらの時間操作は効果の発揮具合に濃度があった（カブトでいうクロックアップとハイパークロックアップのようなもの？）のか、弾道が止まったままの中銃撃戦を繰り広げる二人。最後はマミさんのリボンに足元を取られたほむらが自分の頭を撃とうとしたところでさらに時間を止めてマミさんを撃とうとしますが、躊躇いが生じてソウルジェムではなく足を撃つことに。
そういえばソウルジェムが砕けない限り魔法少女は体再生するんでしたね、ということは頭も例外ではない…？
捉えたマミさんに魔女のことを尋ねるけれども、「魔女なんて知らない。私たちが戦っているのは魔獣でしょ」と言われます。
あれ？いやいや、今まで戦ってたのはナイトメアですよね？
魔女、魔獣、ナイトメア。
魔女は元いた世界の魔法少女たちの敵。
ナイトメアはこの世界で皆が戦っている敵。
（ひとみのナイトメアとの戦闘を見ると、文字通り人間が絶望した時に現れる悪夢かな？）
では魔獣とは何ぞ…？と思った私。
見終わった後から考えてみれば、まどかが円環の理となって魔女が出現しなくなった世界で魔法少女の敵として存在するもののことかな、と。あの世界がほむらの魔女の中だとしたら、魔獣のことを知ってるほむらによってマミさんにその記憶が伝染されていてもまあおかしくはない。と考えて調べてみたら合ってたっぽい。
マミさんと戦っているところにさやかが乱入。そして円環の理と魔女についての話を聞かせてくれます。この世界にいるはずのない存在が三ついる。ベベとさやかとまどかであると断定してまどかの存在を覚えている誰かがこの世界を作り上げたに違いないと推理。ここで一瞬だけさやかがオクタヴィアになったのは何だったんだ…ほむらの思いこみのせい？
まどかが心配してほむらを探しに来る。
ほむらがまどかを抱きしめたあとに座ってる花畑が一回枯れて綿毛になる演出、時間操作がほむらの意識化で起こってるみたいで面白い。
まどかが誰も手の届かないところで一人ぼっちになっちゃう夢を見て辛い、というほむらにそんなことはあり得ないからね、と諭すまどか。
曰く、「ほむらちゃんでさえも辛いと思うことに私が耐えられるはずがない」と。それを聞いてほむらはまどかが自分で決意して魔法少女の運命を変えるということが内心ではとても辛いことだったんだと知り涙を流す。
でどういった経緯だったのか忘れたけどほむらはこの世界を作っている魔女が自分自身であることに気付いて、魔女の中で目を覚ます。
そこには
今回ただのマスコットでしかなかったＱＢがいつもの顔で喋っている！この辺りから空気が不穏になってくると言うか、まどマギの宇宙に関してのあれそれがどばっと語られる。
インキュベーターは割れる前のほむらのソウルジェムをシールドで覆って保持していた。目的は、円環の理の存在を確認し、その研究をして存在を支配することらしいです。それに腹を立てたほむらはＱＢをめったんめったんにすべくどす黒いオーラを放って深い絶望へとのめり込む。例えまどかにもう会えなくても、まどかをインキュベーターに支配されるくらいならいっそ魔女ですらない存在に身を落とそう、ということらしいです。
ここで「ほむら」の名前の通り炎が空から降ってくるのには遊び心を感じました。
で、そこを現魔法少女たちが止めにかかるわけで。ほむらはそこで負けて（？）まどかの円環の理に導かれます。これでまどかがほむらを導いてハッピーエンド…
かとおもいきやそんなことなかった
やっぱりまどかに会いたくてたまらなかったほむらは円環の理に導かれそうになる直前にまどかの人格部分だけをはぎ取る。
ソウルジェムが魔女化する以上に禍々しい色を宿すと世界を覆い尽くしてほむらが悪魔化するというなんか凄い展開に。
これにはさすがのＱＢも「わけがわからないよ」と吐きその力の源をほむらに尋ねる。
ほむら曰く、それが「
愛」だと。
インキュベーターは愛を始め人間の感情に関する理解がないから当然それは理解不能で、人間から手を引こうとするけれども逆にほむらに捕まえられて「協力してもらうわよ」と脅される。
なんというか、ほむまど、ここに極まれりって感じですね。
大切な人の願いを壊してでも自分の願いを叶え恐るべきほむらの愛。半端ないです。
円環の理に匹敵するほどの力を手に入れたほむらはその力で何度目かの世界改編でまどかのいる日常世界を作り出し、そこで暮らす。
まどかは不意に円環の理の使命を思い出そうとするけれどもほむらに抱きしめられてそれを止められる。ここだけ見ると悪魔の力が円環の理よりも強いようにも見えますね。
今まで髪を縛っていたリボンをここでまどかに返して、「やっぱりあなたの方が似合うわね」というほむら。敵対することになるかもしれない、ということもここでまどかに言います。これでこの話はおしまい。
結局のところ、悪魔の力を手に入れたほむらにはぎ取られなかったまどかのほうはどうなったんだろう、円環の理のシステムは消えたのかな、とかいろいろと疑問の残る世界観ではありましたが、愛のために救われていたはずの魔法少女たちを投げ出すほむらの執念は目を見張るものがありました。最初に記した通り、ほむらはあれで幸せに慣れたんじゃないでしょうかね。
（改編後の世界では少しやつれたようにも見えたけど…）
最後。
本編からエンディング前に一瞬だけ魔女文字が現れたけどあれなんて書いてあったんだろう。最後の文字が？だったことしか分からんかった。continue?
最後にしつこくＦＩＮとか終わりとかが流れていたのはまどマギはもうこれで終わりだよ！っていう監督さんの意志でしょうかね。
うはあ、久々に長い感想になったｗなにはともあれ楽しかったです。作画の気合の入れ方と戦闘シーンがｗｋｔｋするの何のって。
これはきっとＢＤ売り上げ弾むだろうなあ。
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