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その時、時計が動いた

日記帳・感想など

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一日遅れだが。

とらドラ!の感想を書きたいと思います。昨日更新できなかったのは居間にあるHDDテレビがどういうわけか点かなくなったので。ようやく今朝見れました。

しっかし例によってクールでの注目作を簡単に感想書くこの「アニメ感想」ですが…このカテの更新久々すぎて笑える…
でもこの春で終わるアニメは受験前最後ってことなので今のうちに大量更新します。一日一個くらいはかけるかなあ…(多分)

ちなみに、肝心の感想の内容は結構なアンチテーゼが含まれると思うので畳んでおきます。追記からどうぞ。

まずは、以下の感想を述べるにあたり、私が全く原作を知らないことを断っておきます。なので原作スキーな方には「ふーん、アニメだけの人はこういう風に見るんだ」程度に受け止めて頂きたいです。あと私があんまり一般的な女子高生でないこともお忘れなく…?ギャルゲーはやるけど女子の恋愛に関してはかなーり不得手です。しかも登場人物が同学年となれば尚更。

んで、前置きが長くなりましたが要するに何が言いたいのかといいますと。
んー、ぶっちゃけあんまり好きになれない作品だった…orz

なんてか、作画に関しては乱闘シーンを除けば綺麗過ぎて全く持っていうことがなかったんですが、肝心のお話の方がどうにも苦手な描写が多すぎて目のやりどころに困った。それでも全部見ることが出来たのは単純に人間関係が先読みできないほど複雑かつ面白いからなんでしょうけど、好みと作品のクオリティが別物だって痛感させられたのはこれが初めてです。。この作品、主に恋愛+人間関係=学園生活みたいな感じで話が進んでて、リアルでよくできてるんだけどサブカルチャー的面がこれでもかってほどに隠されまくってる、といいますか…現実に寄り添いすぎてて自分はあまり「楽しむ」っていう意味で鑑賞していたわけじゃないと思うんです。どちらかというと「人間観察」に近いといいますか。つまりは「先が気になる=楽しめる、面白い」ってわけじゃないんだと。それでも視聴者を作品から離してくれない力がすごい、っていうのは認めるんですがねえ…どうにも苦手なキャラが多すぎる。

難い話はおいておいて、具体例で考えればわかりやすいかな。上から好意的に見ていられた人の順に書いて行きます。

まず主人公の竜司。
彼は最初から最後まで同じ目で見れました。主人公だから、というより他のキャラよりポジションが首尾一貫してるような気がします。まあ主人公だから逆に首尾一貫してないと困るんですが。ほぼハーレム状態に近い中で、父親不在、女手一つで育てられた、料理得意、掃除好き、スポーツ少女に片思い、とこれだけいろいろ設定があるのもポイントは高いですね。家庭の状況が状況だからこそ、大河の気持ちを見抜けるっていうのも主人公の特権といえばそうなのか。そういうところが彼のいいところではあります。
実は作中で見ていて一番安心できたのはもしかしたら彼なのかもしれない。無難といったら無難なんですが、高校生らしい若く無鉄砲で真っ直ぐっていうのが実に男性らしい。人の痛みが分かる主人公、っていうのは今までにも結構見てきましたが、彼の場合は無意識のうちに(変な台詞で着飾ることなく自然に)相手を引き入れる力があるっていうのも新鮮でした。(大体アニメの場合は名台詞は他とは違う演出をすることが多いのですが、彼の場合は決定的シーン以外それがないにも関わらず相手を引き込んでるしなあ)
一番すごいところは原作者が女性なのにこういうキャラを考えられたところです。…っていうのはまあ最後に語るとしましょう。

手乗りタイガー。
最初の印象はツンデレ。北村が好きだと分かってからはデレツン。家庭状況の話が出てからは、寂しい子。最終的に竜司とくっついてからはやっぱツンデレ。
というように私の中での彼女の印象は最初と最後では大分大きく変わりましたが、最初のほうと最後のほうでは圧倒的に最後の方が好意的な目で見れるようになった気がします。ぶっちゃけ、最初に大河が出てきたときには「あー、定番のツンデレか」と思いましたが、家庭状況やらクリスマスやらで彼女がただのツンデレではない…!ということに気づいてからは、本作品中では大河を重点的に見ることに。
大河の頬を染めた満面の笑みを見るのが好きです。かわいいとか萌えって言葉より、良かったね、という言葉の方があってる気がします。幸せそうな彼女の笑顔を見るとこちらまで幸せになるような気分になるので不思議。まさにエンジェル大河様。クリスマスのときに「サンタさんが来た!」って喜ぶ大河の笑顔は最高によかった。ってか真面目に泣きそうになった…この辺はさすがに作品自体があんまり好きになれなくても否定しきれない…
主人公×ヒロインというパターンは王道ですが、とらドラ!の場合は状況が状況なだけに「予想通り」っていう印象は受けませんでした。駆け落ちしようって話が出たときには本当に焦ったけど。(すみません、自分の両親が教育現場にいる人なんで、その手のリアルな話を聞きすぎて似たようなアニメを見るたびに「うわー、若ぇよ!」って思っちゃうんですよ。とらドラ!の場合は人間模様がリアルだったので特に)
最終的に別のところに行っちゃったのは、両親と和解できたからなのかなーとできれば幸せな方向に考えたいと思います。竜司と離れちゃったのは寂しいけど、二人の思いが繋がっていくといいなーと思います。
ツンデレはそもそも苦手な私でしたが、大河は大丈夫でした。

みのりん。
最初は「こういうキャラも珍しいな、よく考え付いたな作者」とか、女性三人の中で一番安心できるキャラだわー、って友人3にも語っていたんですが、あみがみのりんに接触してからどうもそう言っていられなくなって…って言うのは嘘です。私の中では彼女の行動は首尾一貫しているように見えます。竜司に好感を持っている、っていうのも何となく夏休みの話で分かったし、友人の大河のことを思えば彼のことを諦めなくちゃいけない、またそれが自分の幸せだ、っていう理屈も何となくですが理解できました。
要は自分の中に竜司が好きな気持ちはあるんだけど、それ以上に親友を思う気持ちが強くて、大河に幸せになってもらうことが自分の幸せなんじゃないかって気づいたらから、あえて竜司を避けてたんですよね?
彼女は、竜司が自分に好意をもっているのに気づいてたんだけど、どこかに大河が竜司を思う気持ちがあると断定できるようなことに気づいたんじゃないかな、と思います。竜司と接触しなければ竜司は自分のことを諦め、大河に目を向けてくれるんじゃないか、と思っての行動なのかもしれません。
っていうか、彼女はアニメで描くには難しいキャラだと思います。(原作読んでない私が言っても説得力ないかもしれないけど)作中であみに「罪悪感はなくなった?」って言われたときに絶対彼女の中では何か映像では分からないような微妙かつ繊細な心情の葛藤があったはずなんですが、そういうのってアニメには現れないから、そのあとにいきなりビクビクし始めたりすると、必然的に「何を考えているのかよく分からない人」という印象を視聴者に植え付けかねないのだと思います。特にクリスマス前に思いっきり竜司を避けまくっていた辺りは一番視聴者にはわかりづらいところだったんじゃないかと思います。(かくいう私も最後に本人が自分の気持ちを打ち明けるまで「高校生のモヤモヤ」みたいな印象でしかなかった)でもクリスマス準備が終わった後にツリーを壊しちゃったあとの自責の念は、何となくわかるかも。
思い人と友人の間の板ばさみに四苦八苦している、っていうのが竜司と大河を見送った後の涙なんじゃないかなあと思います。一番共感できるキャラでした。

北村。
一番何を考えているか謎なんだけど、こういうキャラもありだし、別に嫌悪感は抱かなかったし、そもそもいい子系ポジションだからあんまり述べることがない。(笑)つか私の周りにもいるわ、こういう何考えているんだかよくわからないんだけど、いい子系でやたら女にもてて、優等生みたいな男子。だからこの濃いメンツの中にいても(他のキャラと比べると一番リアリティに欠けるんだけど)、印象薄れなかったし、いないと考えたら逆に怖かったので彼の存在は本当にありがたい。お祈りします。(笑)
最後のほうにいたってはギャグキャラと化してたけどそこがいい!いわゆる面白キャラというやつですな。可もなく不可もなくって感じ?

あーみん。…は、大分辛口になるので反転します
本作品の中で一番理解に苦しんだのが彼女です。初っ端の印象からして最悪だったんですが、中盤でトラブルメーカーになって、最終的にみのりんと殴り合いした時に本気で「彼女がいなければとらドラ!のバランスはとれていたんじゃないか」と思ってしまいました;あみさんのファンの方ごめんなさい。でも最初から最後まで生理的に受け付けなかったキャラなんて彼女が初めてだ…;今まで嫌いだったキャラを抜いてダントツで嫌いになった。
いわゆるリアル女子高生、という奴なんですが、表はかわいい子面して裏では黒いこと考えてる人って、私基本的に ダ メ な ん で す よ ね 。本心でぶつかり合っていないのもそうだし、本心でぶつかったらぶつかったで我慢することを知らないからトラブル起こしっぱなしだし。自分の周りにこんな人がいたらまず近寄りません。怖くて近寄れん。。。
…何てか、みのりんだって必死に竜司と大河のことを考えてああいう態度取ってるのに、わざわざそれをややこしくさせるようなことしないで欲しかった。しかもそのおかげでみのりんとあーみんの仲は最悪。みのりんが必死にとりつくろうとしてもあみは受付けず、突っぱねるだけ。心の中のことを人の苦労も知らずに言いふらしまくる。…どうにも嫌悪を感じずにはいられないし、理解に苦しみます。
友人3が見た雑誌の情報によると、彼女は「自分の欲求を抑えて他人に本心でないことを言っている感覚が理解できない」らしいんですが、そんなこといったら誰もが皆我慢するということを止めてそれこそ闘争だらけになってしまうでしょうに。まあ、彼女自身の普段の装いがそうであったから逆にそう思うのかもしれないけど、みのりんの話に関しては別。一番痛いところかつ一番突かれたくないところを突かれて、みのりんはきっと反応に困ったんだろうと思う。彼女的には事を穏便に済ませたかったはずなのに、あみが起爆剤になってしまったがために殴り合いに…あーみん的には汚れ役を引き受けた気分なんだろうけど、それでみのりんが被害者になる感覚はわからなかったんだろうなあ。
結局、最後まであーみんとみのりんは関係が修復したようには見えなかった。いや、話的にはみのりんが妥協してあーみんを受け入れたんだろうけど、やはり彼女の行動はどこか理解に苦しむ。私がとらドラ!が苦手な理由の3分の1くらいは彼女にあると思います…なんか本当にごめんなさいorz
でもリアルである事は認めます、はい。

その他の人々。
男性人はおおむねよい。春田も能登も実際にどこかにいそう。
ただ女性人は…木原が無理でした。。。orzたぶん残りの3分の1の理由。まあ、自分の恋愛がかかってるから仕方ないにしても、能登に思いっきり汚い言葉で突っかかるのはどうかと思うよ。あと殴りあいの後に自分が被害者といわんばかりに泣きまくるのもどうかと。某ラーメンマンガ1期の桜みたい…自分、本当にこの手のキャラダメなんだな。でもこういうキャラがいることで逆に、リアリティが増していることは(ry (要反転)奈々子さんはあんまり活躍しなかったからよくわからない。てか描写が少なすぎて判断できない。
泰子さん(not靖子/笑)は出来婚だったらしいが、もしかして大河+竜司と同じく駆け落ちしたのかな?でも祖父母が竜司のこと知ってるって事は一度帰ってきてるのか、産んだ後に出て行ったのか。いずれにせよ女手一つで竜司を育てたのは彼女なりのけじめだったのだろうと思います。きっと捨てられた後は失意のどん底だっただろうなあ…そう思うと、竜司を懸命に育てたがる気持ちもよくわかる。親の反対を押し切ってまで自分の行動を押し通したわけだから弁護はできないけれども、彼女は彼女なりに頑張ったんだろうと思います。

総じて。
男性キャラには好感持てたけど、女性キャラの一部にリアルすぎて生理的に無理だった人がいたのでそれが私の中でポイント下げてるのかな…?(そういう人たちと付き合ってこなかったから私がビックリしたのかも)
あとこれはアニメを見た感想なのであえて言いますが、みのりんの描写はもう少し分かりよくした方が良かったんじゃないでしょうか。かなり難しいとは思いましたし、一応テンポよく話を進めるには非常に的確な場面で入れてきたなーとは思いましたが、いかんせん、流しがちになりやすいんじゃなかろうかと。そもそも映像で心理描写ってのもキツイとは思いますけれども。
最初にやたらとサブカルチャー的な面を強調しましたが、別に私自身がこの作品が苦手なだけであってこういう作品の存在を否定しているわけではありません。「リアルな人間模様を描いた」といえば間違いなく傑作になると思います。(そもそもキャラ設定が個人的な好みを除けば皆いい具合に秀逸なわけでして、それが好きでこの作品が好きな人もいるわけでしょうし、それをサブカルチャーの定義とみなす人もいるでしょうし)
まあ、何をどう受け止めるかは視聴者に委ねられているっていうのが一番思い知らされた作品といえましょう。こういう出会いも必要だった、といういい経験になりました。

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